※この迷宮シリーズの記事はももの妄想でできてますん!
だから実在するドラクエ内の事とはぜーんぜん関係ないですん
【刻の浄化】を求め白霜の流氷野の地へ降り立ったもも
氷の大地を突き進み ついに姿を現した強敵イーギュア!
かつて冒険者たちを震え上がらせたその威容にももは身構えた
しかし いざ戦ってみると…
『あれれー?わりとイケるかもー!?』
と思った瞬間 3頭のイーギュアは赤く染まり崩れ落ちた!
なんと想定外のあっけなさ!
かつての猛威はいずこへ…
ももは微妙な気持ちを抱えながらも煌めく宝箱を慎重に開けた
その中には…!
揺らめく光が封じ込められているかのような幻想的な輝きを放つ水晶がそこにあった
ももはそっと手を伸ばし 慎重に取り出して掌に収めた
「やったー!刻の浄化ゲットだぜー!」
ももは人生で一度は言ってみたかったセリフを氷の領界に響き渡る大声で堂々と放った
満足げに微笑むももの顔には達成感とちょっと誇らしさがにじんでた
【あはっ あはっ あはっ】
「えっ!?・・・」
ももの満足げな微笑みを打ち砕くような 不気味な笑い声が周囲に響き渡った
ももは声の主を探し 周囲を見回した
しかし――どこにも姿は見当たらない
寒々しい風が吹きつけて ももに不安が襲ってくる
「なになにーだれー!」
【こっちこっち】
ふと振り返ると 階段の頂上に不気味に佇む黒い影が!
真っ赤に光る瞳がももをじっと見据え 鋭い鎌が冷たい光を反射していた
「だっだれー!もしかして死神っ!」
【いかにも 見ため死神 だが---】
「ぎゃーーーーっ!まだ死にたくなーい!まだ謎解きの途中だし
プリッツまだ残ってるしー!やーめーてー!」
【ちょっと静かにー!最後まで聞くっち!】
「はっ!」
聞き覚えのあるその声!
「もしかしてしゅくたん?!」
【ちがう 我 呪いの使者っち】
「いあいあーしゅくたんよねー」
【ちがうっち】
「そそそそなんだー・・・」
【我 呪いの使者っち】
「それさっき聞いたかもー」
【大事なこと二度言うっち】
「えとー呪いの使者たんがももに何の用?」
【次の謎解きの怪文を届けに来たっち】
「それはわざわざこんな寒いとこまでありがとおん!」
【刻の浄化をひとつ手にしただけでは呪いは解けないっち】
呪いの使者がそう不気味に告げながら 威厳たっぷりに階段を下りてくる
緊迫した空気が近づいてくるようで ももはゴクッとツバを飲み込んだ
と、その時――
『ひゃあっ!?』
氷の階段で足を滑らせた使者が シュシャーーッと派手にすべり落ちてきた!
ももは呆気に取られて凍りついたように静止してしまった
威厳も何もかも氷の上に凍りついてしまったかのようだった
こんなベタなコントみたいな展開あるー?とももは思った
【うう・・・】
使者のうめき声でももはハッとしてあわあわしながら声をかけた
「だだだだだいじょぶー?しゅく・・いあ使者たん!」
【・・・大丈夫っち それより・・・一大事なことになったっち】
「へ」
【地面を見るっち】
言われたとおりももは氷の地面を見下ろした
そこには赤く滲んだ文字が散らばっていた
「えええっ 使者たん鼻血でたー?」
【出てない よく見るっち】
「あれ これちょと文字っぽい・・・」
それはどうやら転んだ衝撃で飛び散った謎解きの文字ぽかった
【謎解きの文字は散らばったっち】
「わーこんなとこで散らかさないでー」
【落ちた文字 読むっち】
「え・・・にじんでよくわかんないよー」
【拭いてみるっち】
「う・うん」
ゴシゴシ ゴシゴシ
「ねーしゅくたん・・・」
【使者っち】
「あー使者たん 謎の文字・・消えちゃったね」
【謎が深まったっち】
「深めないでぇぇええええ――」
ももの絶叫が氷の地に反響しながら響き渡った
さて この散らばって消えてしまった謎解きの文字と さらに深まる謎…
ポポたんに謎解き文を伝えられないまま ももはどう乗り越えるのか!?
コミカルな魔法系アニメのようなベタな展開に不安しかないももなのであった
つづくー